【対処法】Cursorで発生する「Your conversation is too long. Please try creating a new conversation...」エラーの原因と対応

結論からお伝えすると、Cursor が表示する「Your conversation is too long. Please try creating a new conversation or shortening your messages」エラーは 対話履歴(コンテキスト)サイズが上限を超過した 場合に発生します。
エラーの仕組みを理解し、素早く会話を整理すれば、作業を止めずに快適な開発体験を取り戻せます。
発生概要
Cursor は内部で LLM へ送る “チャット履歴” を保持しています。履歴が一定トークン数(文字数ではなくモデル単位のトークン)を超えると、本エラーが発生し以後の処理を拒否します。実際、多くの開発者が v45 以降のアップデートで頻発を報告しています
会話データ上限と仕組み
LLM には「コンテキストウィンドウ」と呼ばれる入力上限があります。Cursor はプロンプト本文・過去応答・ツール実行ログをまとめて送信するため、長いコードブロック や 大量のツール出力 が続くと急速に上限へ到達します。特に Max モード(GPT-4o 相当)は 16k トークンといえども重い JSON や図面メタデータで簡単に飽和します
再現条件
2〜3 回のやり取りで発生することは稀ですが、次のケースでは一気に閾値へ達します。
- 1 回の質問で数千行のコードを貼り付ける
- Figma など MCP 連携ツールで巨大 JSON を返す
- 100 往復以上の対話を継続する
- 自動テストログ・ビルドログをそのまま貼る
エラー画面とメッセージの意味
エラーダイアログは黄色い警告アイコンとともに表示され、上下にスクロールしても復旧ボタンはありません。これは「これ以上履歴を送れない」という ハードリミット を示し、モデル側ではなく Cursor 側でブロックしています。
対処手順
# | 手順 | 効果 |
---|---|---|
1 | 不要なコードブロックを削除 | 履歴サイズを最短で圧縮 |
2 | Ctrl + Shift + P → “Export to Markdown” で履歴バックアップ | 重要情報の退避 |
3 | チャットを右クリック → Delete Messages Past Cursor で古い会話を削除 | 履歴を安全に間引き |
4 | 新しいタブで再質問(必要なら要約を貼る) | コンテキストをリセット |
5 | 大容量ログは GitHub Gist 等に上げ URL 共有 | 再発防止 |
予防策と運用ポイント
- 大きなファイルはアップロードリンクで渡し、要点だけを貼り付ける。
- LLM モードを Standard(3.7 相当)に切り替え、応答を要約してから Max へ渡す。
- 定期的に「Clear conversation」またはスレッドを切り替え、履歴を区切る。
- 自動生成ツール(MCP 等)の出力サイズをオプションで抑制する。
これらを実践すれば、長期プロジェクトでも快適に Cursor を運用できます。
まとめ
エラーは Cursor と LLM のコンテキスト制限が原因で発生します。履歴を小まめに整理し、重いデータは外部化することで再発を防げます。会話を切り替えても、要約やリンクで文脈を補えば生産性は落ちません。日々の開発フローに「履歴ダイエット」を組み込み、ストレスなく AI コーディングを楽しみましょう。