T-CREATOR

Copilot×Cursorでプラグインがぶつかる!VSCode拡張競合エラーの見分け方と対策集

Copilot×Cursorでプラグインがぶつかる!VSCode拡張競合エラーの見分け方と対策集

プラグイン同士の衝突に悩まされる日々からの脱出法を解説します。
CursorでAI補助やVSCode系拡張を活用する際、環境によっては「なぜか動かない」「意図しない動作をする」といった問題が突然発生することがあります。
特にCopilotなどAI系拡張との競合は、少しの設定ミスやバージョンの違いが大きな不具合を招きやすく、戸惑う開発者が後を絶ちません。
この記事では、実際に起きたエラーとその再現条件、解決までの具体的な手順を紹介します。
毎日の開発がストレスフリーに戻る一歩として、ぜひご活用ください。

プラグイン競合トラブル事例集

拡張機能を多数導入した環境では、下記のような問題がよく報告されています。

#発生事例症状・エラー内容
1CopilotとCursorの同時利用提案が出ない、予測ウィンドウが点滅・消失
2VSCode用Lint拡張との干渉保存時に自動整形が実行されない
3Prettier/ESLintの重複設定コードフォーマットがバラバラになる
4テーマ拡張のCSS競合サイドバーが正しく描画されない

実際のエラーコード・メッセージ

代表的なエラー例とそのログを紹介します。

log[Copilot] Failed to fetch completion: another extension is interfering with Copilot's completion system.
log[Cursor] Error: Plugin "eslint" failed to activate. Reason: Cannot find module 'eslint'
log[Prettier] Could not resolve parser "typescript". Falling back to default.

これらは実際の利用者から多く報告されているものです。発生した場合は、慌てず順に原因を特定しましょう。

再現条件と環境例

#条件/環境設定例
1CopilotとCursorがどちらも有効、かつ自動補完ON
2settings.jsonで同じフォーマッタを複数指定
3ESLintとPrettier双方の拡張を同時インストール
4拡張ごとに異なるNode.jsバージョンが指定されている

解決へのプロセスと手順

結論として、競合トラブルの多くは「拡張機能の整理」と「設定ファイルの明確化」で解決できます。

1. 拡張機能の有効化/無効化による切り分け

複数拡張が動作している場合、どちらか一方ずつ「無効化」し、問題が消えるかを試してみましょう。

VSCodeの例:

  • コマンドパレット(Cmd+Shift+P)で Extensions: Show Installed Extensions
  • 該当拡張の「無効化」をクリック
  • CursorやCopilotのみを順に有効化して検証

2. 設定ファイルの競合を修正

settings.jsonなどで、同じ機能が複数の拡張に割り当てられていないか確認しましょう。

json// 例: settings.json の競合部分
{
  "editor.formatOnSave": true,
  "eslint.enable": true,
  "prettier.enable": true,
  "editor.defaultFormatter": "esbenp.prettier-vscode"
}

この場合、「formatOnSave」でPrettierとESLintのどちらが優先か不明確です。不要な項目を削除したり、プロジェクトごとに.vscode​/​settings.jsonを分けることで解消できます。

3. プラグイン同士の優先度を明示する

一部の拡張では、「無効化ルール」や「優先順位」を明示的に設定できます。

json// Copilotの提案をCursorより優先しない例
{
  "copilot.enable": false,
  "cursor.ai.suggestionProvider": "cursor"
}

4. バージョン依存関係・パスの確認

Node.jsや各プラグインのバージョンが食い違っていないか、拡張同士で想定するパスが異なっていないかを確認します。
古いNode.jsでESLintが動かず下記のようなエラーになる場合もあります。

log[Cursor] Error: Plugin "eslint" failed to activate. Reason: Cannot find module 'eslint'

npm install eslint でグローバル/ローカルの導入漏れを補う

再現性ある対応表(まとめ)

#対策手順やること
1順番に拡張を無効化競合の元を特定
2設定ファイルを精査機能の重複を解消
3バージョン/依存管理Node.jsや依存ライブラリを統一
4設定の明示拡張ごとに優先度や有効範囲を明示

まとめ

プラグイン/拡張機能の競合エラーは、多機能な現代開発環境の“あるある”トラブルです。しかし、焦らず拡張の切り分け、設定ファイルの見直し、依存関係の整理を行えばほとんどが解決できます。
困ったときは「ひとつずつ」「順番に」チェックしてみてください。よりスムーズなCursor活用のために、この記事のプロセスをぜひ参考にしてください。

関連リンク