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ビジネスも人生も攻略!『行動経済学が最強の学問である』の衝撃

ビジネスも人生も攻略!『行動経済学が最強の学問である』の衝撃

「なぜかいつもダイエットに失敗する…」 「ついコンビニで余計なものを買ってしまう…」 「限定セールと言われると、必要なくても欲しくなる…」

心当たりはありませんか? その行動、実は「行動経済学」で説明できるかもしれません!

今回は、そんな人間のちょっと不思議で面白い意思決定のメカニズムを解き明かし、ビジネスや人生を豊かにするヒントをくれる相良奈美香さんの著書『行動経済学が最強の学問である』を紹介します。

この本の概要

「経済学って難しそう…」そんなイメージを持っている人も多いかもしれません。でも、安心してください! 本書は、「行動経済学は難しくない!面白い!そして、めちゃくちゃ役に立つ!」ということを、豊富な事例と軽快な語り口で教えてくれる一冊です。

著者の相良奈美香さんは、行動経済学の知見を活かして多くのビジネスコンサルティングを手掛ける専門家。 その分かりやすい解説スタイルは、「こんなにスラスラ読める経済学の本は初めて!」と多くの読者から支持されています。 本書を読めば、あなたも行動経済学の虜になること間違いなしです!

行動経済学が最強の学問である 相良 奈美香

行動経済学が最強の学問である 相良 奈美香

あなたもハマってる?行動経済学のワナ TOP3

私たちの日常は、行動経済学の「ワナ」で溢れています。本書から、特に身近で面白い事例を 3 つご紹介しましょう。

  1. フレーミング効果のワナ:「手術成功率 90%」と「手術失敗率 10%」は同じ? 同じ情報でも、伝え方(フレーム)によって印象がガラリと変わるのが「フレーミング効果」。 例えば、「この手術の成功率は 90%です」と言われるのと、「失敗率は 10%です」と言われるのでは、どちらが安心しますか? 多くの場合、ポジティブな表現の方が受け入れられやすいのです。広告やプレゼンなど、日常のあらゆる場面で使われているテクニックです。

  2. アンカリング効果のワナ:「通常価格 10,000 円のところ、今なら 5,000 円!」は本当にお得? 最初に見聞きした情報(アンカー)が、その後の判断に大きな影響を与えるのが「アンカリング効果」。 お店で「メーカー希望小売価格」や「当店通常価格」が併記されていると、つい「割引後の価格はお得だ!」と感じてしまいますよね。 これも、最初に提示された価格がアンカーとなって、私たちの購買意欲を刺激しているのです。

  3. 現状維持バイアスのワナ:「面倒だから、今のままでいいや…」が一番損してるかも? 人間は、変化を嫌い、現状を維持しようとする傾向があります。これを「現状維持バイアス」と言います。 「新しいプランの方がお得だと分かっていても、手続きが面倒で乗り換えられない…」なんて経験はありませんか? 実は、このバイアスが、より良い選択をする機会を逃している可能性があるのです。

行動経済学を日常やビジネスでこう活かす!

行動経済学は、ただ面白いだけでなく、私たちの生活や仕事をより良くするための強力なツールになります。

  • 貯蓄を増やしたいなら:「自動積立」で現状維持バイアスを味方につける! 毎月自動的に一定額が積み立てられるように設定すれば、あとは「何もしない」だけで自然とお金が貯まっていきます。
  • 部下をやる気にさせたいなら:「損失回避」の心理を利用する! 「目標を達成すればボーナスアップ」よりも、「目標未達だとボーナスカット」の方が、人は強く動機づけられる傾向があります。(ただし、使い方には注意が必要です!)
  • 会議で意見を通したいなら:「アンカリング」で最初に自分の意見を提示する! 最初に自分の意見を明確に伝えることで、それが議論のたたき台(アンカー)となり、有利に進められる可能性があります。
  • 健康的な習慣を身につけたいなら:「ナッジ」でそっと後押しする! 例えば、野菜を先に食べるように食卓の配置を工夫したり、階段の利用を促す楽しいデザインを施したりするのも行動経済学の応用です。

私がこの本に「なるほど!」と唸った理由

私が本書を読んで特に「なるほど!」と唸ったのは、「人間は必ずしも合理的に行動するわけではない」という、行動経済学の基本的な考え方です。

これまでは、自分や他人の「理解できない行動」に対して、「なぜそんなことをするんだろう?」と不思議に思ったり、時にはイライラしたりすることもありました。 しかし、行動経済学のレンズを通して見ると、それらの行動の多くが人間の心理的なクセや傾向(バイアス)によって説明できることに気づきました。

例えば、私がつい「限定品」という言葉に弱いのも、「損失回避(今買わないと損をするかも)」や「希少性(手に入りにくいものは価値がある)」といった心理が働いていたのだと分かり、妙に納得してしまいました。

行動経済学を知って、私の「選択」が変わった!

本書を読んでから、日常生活や仕事における自分の「選択」が意識的に変わってきたのを感じます。

以前は、スーパーで「本日限り半額!」というポップを見ると、必要なくてもついカゴに入れてしまうことがありましたが、今では「これは本当に必要か?フレーミング効果に惑わされていないか?」と一呼吸置いて考えられるようになりました。 その結果、無駄遣いが減り、本当に価値のあるものにお金を使えるようになったのは大きな変化です。

また、仕事でプレゼン資料を作る際も、相手にどう伝えたらより効果的か、行動経済学の視点から構成を考えるようになりました。 あなたも、行動経済学の知識を身につけて、もっと賢い選択ができるようになりたくありませんか?

まとめ

『行動経済学が最強の学問である』は、私たちの日常に潜む「なぜ?」を解き明かし、より良い意思決定をするためのヒントを与えてくれる、まさに「目からウロコ」の一冊です。

  • 人の行動の裏側にある心理を知りたい方
  • マーケティングや営業など、ビジネスで成果を上げたい方
  • もっと賢く、後悔しない選択をしたい方
  • 単に「面白い学問」に触れてみたい方

どんな方にも、きっと新しい発見と学びがあるはずです。 行動経済学の世界は、知れば知るほど奥深く、そして面白い!ぜひこの本を手に取って、その「最強」たる所以を体感してみてください!

行動経済学が最強の学問である 相良 奈美香

行動経済学が最強の学問である 相良 奈美香