子育ての「なぜ?」が解ける!『自分の親に読んでほしかった本』で気づく本当の関係

「また今日も、寝る前に怒っちゃった…」
イヤイヤ期真っ盛りの 3 歳の息子。毎晩、歯磨きを嫌がり、パジャマも着たくないと大泣き。 ついカッとなって声を荒らげてしまい、後で自己嫌悪に陥る日々。
「どうして私は、こんなに余裕がないんだろう」 「もっと優しくしたいのに、できないのはなぜ?」
そんな風に悩んでいた時、SNS で見かけたのがこの本、フィリッパ・ペリーさんの『子どもとの関係が変わる 自分の親に読んでほしかった本』でした。 タイトルを見た瞬間、「これだ!」と思ったんです。
この本の概要
本書は、子育て中の親が抱える様々な「なぜ?」に、心理療法士である著者が温かく、そして深く寄り添ってくれる一冊です。
- 「つい感情的に怒鳴ってしまう」
- 「子どもの気持ちが理解できない時がある」
- 「完璧な親でなければとプレッシャーを感じる」
- 「自分の親との関係が、今の子育てに影響している気がする」
そんな悩みを抱える親に向けて書かれています。
著者のフィリッパ・ペリーさんは、20 年以上にわたり心理療法士として活動してきた経験から、「完璧な親などいない」「大切なのは、親自身が自分の感情と向き合い、子どもとの間で何が起きているのかを理解しようとすること」だと語ります。 本書の背景には、親自身の過去の体験や心の傷が、無意識のうちに現在の子育てスタイルに影響を与えているという考え方があります。

子どもとの関係が変わる 自分の親に読んでほしかった本 フィリッパ・ペリー (著) 高山真由美 (翻訳)
「自分の親に読んでほしかった」その本当の意味
この本のタイトルにもある「自分の親に読んでほしかった」。この言葉の裏には、過去の自分が親から十分に満たしてもらえなかった想いや、理解してもらえなかった心の叫びが隠れているのかもしれません。
- もっと話を聞いてほしかった
- もっとありのままの自分を受け入れてほしかった
- もっと感情に寄り添ってほしかった
そうした満たされなかった想いは、大人になった今、自分自身の子育てに無意識のうちに影響を与え、「世代間連鎖」として繰り返されることがあります。 例えば、親から厳しく育てられた人が、自分の子どもにも同じように厳しく接してしまう、といったケースです。 本書は、まず親自身がその連鎖に気づき、自分の心の傷と向き合うことの大切さを教えてくれます。
子どもに見せたい「親の姿」とは
では、子どもたちは親にどんな姿を求めているのでしょうか? 本書は、「完璧な親」ではなく、「本物の親」の姿を見せることが大切だと語ります。
- 嬉しい時は一緒に喜び、悲しい時は一緒に泣ける親
- 間違った時は素直に謝れる親
- 自分の感情に正直で、それを子どもに伝えられる親
- 失敗しても大丈夫、と子どもを安心させられる親
完璧でなくてもいい。むしろ、親が自分の弱さや不完全さも認め、感情としっかり向き合う姿を見せることこそが、子どもにとって最高の学びになるのです。 「失敗しても大丈夫だよ」というメッセージは、親から子へ、そして親自身の心へも向けられています。
手に取ったきっかけ
私がこの本を手に取ったのは、まさに子育てに疲れ果て、自分自身を見失いかけていた時でした。
特に心に響いたのは、「親だって人間だもの」という、著者の温かい眼差しです。 「子どものために完璧でいなければ」という強迫観念にも似たプレッシャーから解放され、肩の力がスッと抜けるのを感じました。
読み進めるうちに、自分の幼少期の記憶や、親との関係性が自然と頭に浮かんできました。 そして、「ああ、だから私はあの時あんなに怒ってしまったんだな」と、自分の行動の背景にある感情に気づかされる瞬間が何度もありました。 それは時に辛い作業でもありましたが、同時に大きな癒やしでもありました。
読んでみて、私の子育てはこう変わった
子どもへの声かけが変わった
以前は、子どもの行動を「良い・悪い」で判断し、「ダメ!」と頭ごなしに叱ることが多かった私。 しかし本書を読んでからは、まず子どもの気持ちに寄り添い、「どうしてそうしたかったの?」と理由を聞くようになりました。
例えば、おもちゃを投げてしまった時も、以前なら「投げちゃダメでしょ!」と怒っていたところを、「何か嫌なことがあったの?おもちゃが可哀想だよ」と、感情を代弁するような声かけに変わりました。 すると不思議なことに、息子も自分の気持ちを言葉にしようとしたり、落ち着きを取り戻したりすることが増えたのです。
自分自身を許せるようになった
そして何より大きな変化は、「完璧な母親でなくてもいいんだ」と、自分自身を許せるようになったことです。
感情的に怒ってしまった後も、以前はひたすら自分を責めていましたが、今は「人間だもの、そういう時もあるよね。でも、次はどうすればいいかな?」と、前向きに考えられるようになりました。 そして、息子にも「さっきは怒ってごめんね」と素直に謝れるようになったのです。
皆さんの「自分の親に読んでほしかった本」はありますか?もしよろしければ、教えてください。
最後に
『自分の親に読んでほしかった本』は、子育て中の親御さんはもちろんのこと、「かつて子どもだった」すべての人に読んでほしい一冊です。
この本は、あなた自身の心の奥底に眠っていた想いに光を当て、過去を癒やし、そして未来の親子関係をより豊かにするためのヒントを与えてくれます。
子育ては、親育て。この本と共に、自分自身と、そして子どもとの関係性を見つめ直す旅に出てみませんか? きっと、心が軽くなるような、温かい気づきが待っているはずです!

子どもとの関係が変わる 自分の親に読んでほしかった本 フィリッパ・ペリー (著) 高山真由美 (翻訳)
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