VS Code(Visual Studio Code)v1.57へバージョンアップ時の制限モード(Workspace Trust)のダイアログの対処

ツールセキュリティー
VS Code(Visual Studio Code)v1.57へバージョンアップ時の制限モード(Workspace Trust)のダイアログの対処
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VS Code(Visual Studio Code)をv1.57へバージョンアップしたタイミングで
プロジェクトを信頼するかどうか(制限モードを利用)のダイアログについてメモしました。

VS Code(Visual Studio Code) v1.57

経緯

VS Codeをアップデートした際にダイアログが表示され「No」を選択したところ
制限モードとなりできることが限定されてしまったためです。

Do you trust the authors of the files in this folder

環境

Visual Studio Code 2021 1.57

アップデート時のメッセージ

アップデート時に下記のメッセージが表示されました。

Do you trust the authors of the files in this folder

メッセージの内容原文

Do you trust the authors of the files in this folder?
Code provides features that may automatically execute files in this folder.

If you don't trust the authors of these files, we recommend to continue in restricted mode as the files may be malicious. See our docs to learn more.

メッセージの意味

開いたプロジェクトを信頼するかどうかのダイアログになります。
VS Codeでは他の人が作成したプログラムが実行される仕組みがあり、気付かぬうちに勝手に実行されてしまうことで不利益を被る可能性があります。

そのためプロジェクト自体が信頼できる(Yes)信頼できない(No)かどうかの確認を求められています。

確認の回答

Yesと回答すると通常通りプロジェクトが起動します。
Noと回答すると制限モードでプロジェクトが起動します。

制限モードとは

ワークスペースの機能を一部無効化することのできる機能です。 タスク、デバッグ、ワークスペース設定、拡張機能など、いくつかのVS Code機能の操作を無効化や制限をすることによりコードの自動実行を防止します。

それぞれの制限

タスク

タスクはスクリプトとツールバイナリを実行できます。
タスク定義はワークスペースの.vscodeフォルダーで定義されているためリポジトリのソースとして管理するケースがあります。
その場合悪意のある人が作成したタスクがリポジトリへコミットされてしまった場合、知らないうちに実行する可能性があります。

そのため制限付きモードではタスクの実行は無効になります。

デバッグ

タスクの実行と同様に、デバッグ拡張機能は、デバッグセッションの起動時にデバッガーバイナリを実行できます。
そのため制限付きモードではデバッグは無効になります。

ワークスペース設定

ワークスペース設定はタスク同様に.vscode配下のworkspaceのルートにあるフォルダーに保存されるため
悪意のある人悪意のあるコードを指すように設定すると、損傷を与える可能性があります。

そのため制限付きモードでは一部のワークスペース設定は無効になります。

拡張機能 拡張機能はユーザーに代わってコードを実行し害を及ぼす可能性があります。 そして一部の拡張機能には予期しない実行可能ファイルを実行するように構成されている場合に悪意を持って動作する可能性のある設定があります。

そのため制限付きモードではワークスペーストラストを明示的にオプトインしていない拡張機能は無効になります。

制限モードの切り替え

制限モードの切り替えは左下の歯車の設定から実施できます。

Manage Workspace Trustを開く

設定 > Manage Workspace Trust(ワークスペースの信頼を管理)

設定 > Manage Workspace Trust(ワークスペースの信頼を管理)

切り替え手順

信頼を取り消す場合とワークスペースを信頼する場合それぞれ下記の手順で実施します。

切り替え手順

信頼を取り消す

Trusted Folders & workspaceの一覧から取り消したいプロジェクトの右側の×をクリック

取り消したいプロジェクトの右側の×をクリック

ワークスペースを信頼する

Trusted Folders & workspaceの左下のAdd Folerから対象のディレクトリを開く

Add Folerから対象のディレクトリを開く

新規プロジェクト

ダイアログからYes, Itrust the authorsをクリック

ダイアログからYes, Itrust the authorsをクリック

参考文献

Visual Studio Code Workspace Trust security

終わりに

最後までご覧いただきありがとうございます。
この記事ではVS Code(Visual Studio Code)v1.57へバージョンアップ時の制限モード(Workspace Trust)のダイアログの対処について紹介させていただきました。

これからも皆様の開発に役立つ情報を提供していきたいと考えています。
今後ともよろしくお願いいたします。