型安全なバリデーションを実現するためのZodついて紹介

TypeScript環境での開発において、型安全なバリデーションは非常に重要です。
そこで注目を集めているのが、Zodというライブラリです。
今回はZodについて解説いたします。
Zodとは?
Zodは、TypeScriptの型と一貫性のあるスキーマ定義が可能な、宣言的かつ強力なバリデーションツールです。
フォームやAPIレスポンスの検証、設定ファイルの検証など、さまざまなシーンで活用できます。
型定義とバリデーションを同時に叶えるZodの魅力
ZodはTypeScriptの型定義とバリデーションを同時に行えるため、次のような利点があります。
特徴 | 説明 |
---|---|
型とスキーマの一貫性 | z.infer を使ってZodスキーマから型を自動生成 |
ランタイムバリデーション | JavaScript実行時にデータを検証し、バグを早期発見 |
組み合わせの柔軟性 | スキーマの合成(オブジェクト、配列、Union、Refine)で複雑な構造にも対応 |
インストール手順(yarn)
Zodはシンプルに以下のコマンドで導入可能です。
bashyarn add zod
TypeScriptにすでに対応しているため、型定義ファイルなどを別途追加する必要はありません。
基本的な使い方と具体例
1. スキーマ定義とバリデーション
tsimport { z } from "zod";
const userSchema = z.object({
name: z.string(),
age: z.number().int().positive(),
email: z.string().email(),
});
このuserSchema
は、以下のようなオブジェクトを検証できます。
tsconst result = userSchema.safeParse({
name: "太郎",
age: 25,
email: "taro@example.com",
});
if (result.success) {
console.log("OK", result.data);
} else {
console.error("Validation Error", result.error.format());
}
safeParse
を使うと、失敗時にも安全にエラー内容を確認できるのがポイントです。
2. スキーマから型を生成する
tstype User = z.infer<typeof userSchema>;
これにより、Zodの定義がそのままTypeScriptの型として使えるようになります。
3. ネストされたオブジェクトの例
tsconst postSchema = z.object({
title: z.string().min(1),
body: z.string().min(10),
author: userSchema,
});
複雑な構造も直感的に定義でき、型の再利用も可能です。
フォームとの連携(React Hook Form)
Zodは@hookform/resolvers/zod
を用いることで、React Hook Formとシームレスに統合できます。
bashyarn add @hookform/resolvers
tsimport { useForm } from "react-hook-form";
import { zodResolver } from "@hookform/resolvers/zod";
const {
register,
handleSubmit,
formState: { errors },
} = useForm<User>({
resolver: zodResolver(userSchema),
});
このように設定することで、バリデーションとフォーム制御が非常にスムーズに行えます。
より複雑なパターン(Union・カスタムバリデーション)
Zodでは次のような柔軟なスキーマ構築も可能です。
tsconst paymentSchema = z.union([
z.object({ type: z.literal("credit"), cardNumber: z.string().length(16) }),
z.object({ type: z.literal("paypal"), email: z.string().email() }),
]);
また、独自条件を追加するにはrefine
やsuperRefine
が使えます。
tsconst passwordSchema = z
.string()
.min(8)
.refine((val) => /[A-Z]/.test(val), {
message: "大文字を含めてください",
});
まとめ
Zodは次のような開発者におすすめです:
- TypeScriptの型とバリデーションを一元管理したい
- 実行時にしっかりと安全性を確保したい
- フォーム入力やAPI受け取り時の型崩れを防ぎたい
今後のプロジェクトにZodを導入すれば、バグの発見が早くなり、メンテナンス性の高いコードが実現できます。
導入コストが低く、恩恵が非常に大きいライブラリですので、ぜひ一度活用してみてください。
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