T-CREATOR

<div />

Codex の常駐プロセス(app-server)と会話の記録: 画面を閉じても動き続ける

Codex の常駐プロセス(app-server)と会話の記録: 画面を閉じても動き続ける

Codex は対話の画面を開くと、裏で動き続けるプロセス(app-server)を自分で入れて立ち上げ、画面を閉じても動いたままになります。会話の記録は、Codex も Claude Code も、頼んだ文をそのまま含めて手元に残します。2026年11月5日に、Codex CLI 0.166.0 と Claude Code 2.1.309 で確かめました。

経緯

Hacker News で「Codex CLI が初めの設定のまま、常駐して自分で更新するプロセスを入れる」という投稿が大きく扱われていたので、手元で何が起きるかを確かめました。あわせて、2つのツールが手元に何を残すかも調べました。普段の設定や記録に触らないよう、どちらも一時的なフォルダーで動かしました。

環境

  • macOS 26.6.2
  • Codex CLI 0.166.0(Homebrew で入れたもの)
  • Claude Code 2.1.309(Homebrew で入れたもの)
  • どちらもサブスクリプションでログインした状態(2026年11月5日に確認)

動き

Codex は、対話の画面を開くと常駐のプロセスを入れる

何も設定していない状態で codex を開くと、Codex の設定のフォルダー(初めは ~​/​.codex)の中に 407MB の Codex をもう1つ入れ、次の2つのプロセスを立ち上げました。

textcodex app-server --listen unix:// --analytics-default-enabled --managed-daemon
codex app-server daemon pid-update-loop

1つ目が本体、2つ目は本体を見張って更新するものです。対話の画面を閉じたあとも、2つとも動いたままでした。codex exec(画面を開かずに1回の指示を実行する使い方)だけでは、立ち上がりませんでした。

止めても、更新を見張るプロセスが残る

codex app-server daemon stop で止めると、本体は止まりましたが、更新を見張るプロセスは動いたままでした。

terminal$ codex app-server daemon stop
{"status":"stopped","backend":"pid","managedCodexVersion":"0.166.0", …}

残ったプロセスは、20秒たっても止まらなかったので、プロセスを指定して終わらせました。

自動で立ち上げる機能を切ると、入らない

Codex の機能の一覧(codex features list)では、daemon_auto_start が初めから有効(true)でした。設定ファイルで切ってから対話の画面を開くと、407MB の Codex も、2つのプロセスも入りませんでした。

会話の記録は、頼んだ文をそのまま残す

どちらも、1回の短い頼みごとで、次の記録が増えました。

ツール増えた記録大きさ
Codex~​/​.codex​/​sessions​/​年​/​月​/​日​/​ の会話の記録148KB
Claude Code~​/​.claude​/​projects​/​〔作業のフォルダー〕​/​ の会話の記録131KB

どちらの記録にも、頼んだ文がそのまま入っていました。使い続けると大きくなり、筆者の Mac では Codex の ~​/​.codex​/​sessions が 2.9GB、Claude Code の ~​/​.claude​/​projects が 1.3GB になっていました。

公式との違い

Codex の設定の一覧には、history.persistence(履歴のファイル history.jsonl に残すか)はありますが、daemon_auto_start の説明はありませんでした(2026年11月5日に確認)。Hacker News の投稿でも、切るための設定は機能の切り替えにしかない、と書かれています。

Claude Code の会話の記録は、公式の設定の説明では、初めの設定で30日たつと消えます(cleanupPeriodDays)。

対処

Codex の常駐を止めたいとき

~​/​.codex​/​config.toml に次を書きます。

toml[features]
daemon_auto_start = false

もう動いているときは、codex app-server daemon stop で本体を止め、残った pid-update-loop のプロセスを終わらせます。VS Code の Codex の拡張機能や、Codex を中で動かすアプリ(Orca など)は、それぞれが codex app-server を立ち上げます。これは、使っている間は必要なものです。

会話の記録を残す日数を変えたいとき

Claude Code は、設定ファイルの cleanupPeriodDays で日数を変えられます。記録を残さずに1回だけ動かすときは、claude -p に --no-session-persistence を付けます。Codex の ~​/​.codex​/​sessions は、手で消します。

外に送る統計を止めたいとき

Claude Code は、環境変数 DISABLE_TELEMETRY=1 で利用の統計を、CLAUDE_CODE_DISABLE_NONESSENTIAL_TRAFFIC=1 で必要でない通信をまとめて止められます(公式の説明による)。公式の説明では、統計にはコードも頼んだ文もファイルのパスも入りません。

注意点

会話が学習に使われるかは、アカウントの設定で決まる

Claude Code の個人向けのアカウント(Free、Pro、Max、Ultra)では、モデルの改善に使ってよいかを選べ、選んだときは Claude Code の会話も学習に使われます(公式の説明による)。Codex も、ChatGPT のアカウントの設定で決まります。Hacker News には、切った設定が戻っていたという投稿がありました。どちらも、ときどきアカウントの設定を確かめます。

裏で動くエージェントは、約30秒ごとに要約を作る

Claude Code で裏で動かすエージェントは、動いている間、約30秒ごとに今の作業の要約をモデルに作らせます。止まっているエージェントでは作りません(Hacker News での Claude Code の開発者の説明による)。その分だけ、使う量が増えます。

ほかの入れ方や OS では、違うことがある

macOS で、Homebrew で入れた版で確かめました。ほかの入れ方や OS では違うことがあります。

参考文献

著書

とあるクリエイター

フロントエンドエンジニア Next.js / React / TypeScript / Node.js / Docker / AI Coding