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Cline コマンド/アクション早見表:よく使う操作 50 連発

Cline コマンド/アクション早見表:よく使う操作 50 連発

VSCode の AI コーディングアシスタント「Cline」を使いこなすためには、豊富なコマンドとアクションを知ることが重要です。 本記事では、日々の開発で頻繁に使う操作を 50 個厳選し、カテゴリ別にまとめました。 初心者の方から上級者まで、すぐに実践できる内容となっていますので、ぜひブックマークしてご活用ください。

操作一覧早見表

以下は、本記事で紹介する 50 の操作を一覧できる早見表です。 カテゴリごとに整理しているため、必要な操作を素早く見つけられます。

基本操作(1〜5)

#操作名コマンド / 方法用途
1Cline を開くCtrl+Shift+P → Cline: Open in New TabCline の起動
2新しいタスク開始Alt+N(推奨)タスクのリセット
3チャット入力フォーカスCtrl+' / Cmd+'チャット入力へ移動
4質問・指示送信EnterCline に指示を出す
5会話履歴確認History タブ過去の作業確認

キーボードショートカット(6〜15)

#操作名コマンド / ショートカット用途
6コードをチャット追加Ctrl+' / Cmd+'選択コードの送信
7ターミナル出力追加cline.addTerminalOutputToChatターミナル結果送信
8コミットメッセージ生成cline.generateGitCommitMessageGit コミット支援
9コード説明生成cline.explainCodeコード理解支援
10コード改善cline.improveCodeリファクタリング
11エラー修正cline.fixWithClineデバッグ支援
12サイドバー開くclaude-dev.SidebarProvider.focusサイドバーフォーカス
13ショートカット設定Ctrl+K Ctrl+S / Cmd+K Cmd+Sキーバインド編集
14分割表示エディタ分割機能並行作業
15コマンド検索Ctrl+Shift+P → Clineコマンド一覧表示

エディタ統合(16〜20)

#操作名方法用途
16右クリックで追加右クリック → Add to Clineコード送信
17ライトバルブメニューライトバルブ → Fix with Clineエラー修正
18ファイル全体送信Ctrl+ACtrl+'ファイル全体の共有
19複数ファイル追加@file関連ファイル参照
20フォルダ全体参照@folderプロジェクト構造理解

ターミナル操作(21〜25)

#操作名方法用途
21右クリックで出力追加右クリック → Add to Cline出力の共有
22@terminal 参照@terminal最新出力の参照
23ビルドエラー解析@terminal → エラー修正依頼ビルド失敗対応
24テスト失敗調査@terminal → 原因調査依頼テストデバッグ
25コマンド承認Allow ボタン安全な実行

@mention 機能(26〜30)

#操作名記法用途
26ファイル指定@file特定ファイル参照
27フォルダ指定@folderフォルダ全体参照
28URL 取得@urlWeb コンテンツ取得
29エラー一覧@problemsエラー・警告一覧
30ターミナル出力@terminalコマンド結果参照

モード切り替え(31〜35)

#操作名方法用途
31Plan モード開始Plan ボタン計画立案
32Act モード開始Act ボタン実行
33モード切り替えPlan ⇔ Act段階的作業
34コンテキスト確認Plan モードで質問プロジェクト理解
35差分確認diff 表示 → Accept/Reject変更内容確認

Git 連携(36〜40)

#操作名方法用途
36コミットメッセージ生成Generate Commit Messageコミット支援
37差分説明Explain Changes変更内容理解
38ブランチ戦略相談質問形式ワークフロー設計
39コンフリクト解決@file → 解決依頼マージ支援
40コミット前レビュー@file → レビュー依頼品質向上

MCP 拡張(41〜45)

#操作名方法用途
41MCP 設定を開くMCP Servers → Edit MCP Settings設定画面表示
42MCP サーバ追加JSON 設定追加外部サービス連携
43MCP ツール使用指示文で呼び出しツール実行
44カスタムサーバ作成SDK で実装独自ツール開発
45サーバ一覧確認MCP Servers セクション利用可能ツール確認

設定・カスタマイズ(46〜50)

#操作名方法用途
46.clinerules 作成ルートにファイル作成プロジェクトルール定義
47Custom InstructionsCline 設定 → Custom Instructionsユーザールール定義
48ルールディレクトリ.clinerules​/​ フォルダ作成複数ルール管理
49API キー設定Cline 設定 → API ProviderAI モデル接続
50モデル切り替えCline 設定 → ModelAI モデル選択

この早見表を参考に、必要な操作を素早く見つけて活用してください。 各操作の詳細については、以下の本文で解説していますので、ぜひご覧ください。

背景

AI コーディングアシスタントの進化

AI を活用したコーディング支援ツールは、開発者の生産性を大きく向上させる存在となりました。 その中でも Cline は、VSCode の拡張機能として動作し、ファイル編集・ターミナル操作・ブラウザ操作など、幅広いタスクを自動化できる点が特徴です。

しかし、機能が豊富であるがゆえに「どのコマンドをいつ使えばいいのか」「効率的な操作方法は何か」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

Cline の基本構造

Cline は以下のような仕組みで動作します。

mermaidflowchart LR
  user["開発者"] -->|指示| cline["Cline"]
  cline -->|ファイル操作| editor["VSCode エディタ"]
  cline -->|コマンド実行| terminal["ターミナル"]
  cline -->|コンテキスト取得| mcp["MCP サーバ"]
  editor -->|差分表示| user
  terminal -->|実行結果| cline
  mcp -->|外部ツール| cline

図の通り、開発者が Cline に指示を出すと、エディタやターミナル、外部ツールと連携して作業を進めます。 このフローを理解することで、Cline の操作がより直感的になるでしょう。

課題

操作方法の習得が難しい

Cline には多数のコマンドやアクションが存在するため、すべてを把握するのは容易ではありません。 公式ドキュメントを読んでも、実際の使用シーンとの結びつきがイメージしにくいこともあります。

効率的なワークフローの確立

キーボードショートカットや @mention 機能、モード切り替えなど、機能を組み合わせることで作業効率は大幅に向上します。 しかし、どの機能をどう組み合わせれば良いのか、最適な使い方を見つけるまでに時間がかかってしまいます。

プロジェクト固有の設定管理

チーム開発では、コーディング規約やプロジェクトルールを Cline に適切に伝える必要があります。 .clinerules や Custom Instructions の使い方を理解していないと、期待通りのコード生成が得られない場合があります。

課題の全体像

mermaidflowchart TD
  challenge["Cline の課題"]
  challenge --> learn["操作方法の習得"]
  challenge --> workflow["効率的なワークフロー"]
  challenge --> settings["プロジェクト設定"]

  learn --> many["多数のコマンド"]
  learn --> docs["ドキュメント理解"]

  workflow --> shortcuts["ショートカット活用"]
  workflow --> mentions["@mention 機能"]
  workflow --> modes["モード切り替え"]

  settings --> clinerules[".clinerules"]
  settings --> custom["Custom Instructions"]

これらの課題を解決するためには、実践的な操作リストと具体例が必要です。

解決策

カテゴリ別コマンド一覧の活用

Cline の操作を以下のカテゴリに分類し、体系的に整理することで理解が深まります。

  • 基本操作
  • キーボードショートカット
  • エディタ統合
  • ターミナル操作
  • @mention 機能
  • モード切り替え
  • Git 連携
  • MCP 拡張
  • 設定・カスタマイズ
  • トラブルシューティング

各カテゴリごとに頻出する操作をまとめることで、必要な機能をすぐに見つけられるようになります。

実践的なショートカット設定

デフォルトのショートカットに加え、自分の作業スタイルに合わせたカスタムショートカットを設定することで、作業効率が向上します。 VSCode のキーバインド機能を使えば、よく使うコマンドに独自のショートカットを割り当てられます。

プロジェクトルールの標準化

.clinerules ファイルを活用することで、プロジェクト固有のコーディング規約や技術スタックを Cline に伝えられます。 これにより、チーム全体で一貫性のあるコード生成が可能になります。

解決策の構造

mermaidflowchart LR
  solution["解決策"]

  solution --> category["カテゴリ別整理"]
  solution --> shortcut["ショートカット設定"]
  solution --> rules["ルール標準化"]

  category --> basic["基本操作"]
  category --> advanced["高度な操作"]

  shortcut --> default["デフォルト設定"]
  shortcut --> custom["カスタム設定"]

  rules --> clinerules[".clinerules"]
  rules --> instructions["Custom Instructions"]

以下、具体的な 50 の操作を紹介していきます。

具体例

カテゴリ 1:基本操作(操作 1〜5)

1. Cline を開く

Cline を起動する最も基本的な操作です。

コマンドパレットから開く:

ショートカットCtrl+Shift+P(Windows/Linux)
Cmd+Shift+P(macOS)

上記のショートカットでコマンドパレットを開き、「Cline: Open in New Tab」と入力して選択します。

サイドバーアイコンから開く:

VSCode の左サイドバーに表示されている Cline のアイコンをクリックすることでも起動できます。 サイドバーに常時表示されるため、視覚的に分かりやすい方法ですね。

2. 新しいタスクを開始する

既存の会話をリセットして、新しいタスクを始めます。

コマンド・ショートカットAlt+N(カスタムショートカット推奨)

Cline のチャット画面上部にある「New Task」ボタンをクリックするか、カスタムショートカットを設定して素早く新規タスクを開始しましょう。 複数のタスクを並行して進める場合に便利です。

3. チャット入力欄にフォーカス

チャット入力欄に素早くカーソルを移動させます。

コマンド・ショートカットCtrl+'(Windows/Linux)
Cmd+'(macOS)

このショートカットは、テキスト未選択時に実行すると、チャット入力欄にフォーカスします。 エディタからチャットへの移動がスムーズになるため、頻繁に使用する操作です。

4. Cline に質問する

Cline に対して質問や指示を送信します。

コマンド・ショートカットチャット入力欄に質問を入力 → Enter で送信

入力欄に「この関数の役割を説明して」「エラーを修正して」などと入力し、Enter キーで送信すればすぐに応答が返ってきます。 改行したい場合は Shift+Enter を使用してください。

5. 会話履歴を確認する

過去の会話やタスクの履歴を確認します。

コマンド・ショートカットCline サイドバーの「History」タブをクリック

過去のタスクやその結果を振り返ることで、類似のタスクを効率的に進められます。 履歴は自動的に保存されるため、データのバックアップとしても機能しますね。

基本操作のまとめ表

#操作名ショートカット / 方法用途
1Cline を開くCtrl+Shift+P → Cline: Open in New TabCline の起動
2新しいタスク開始Alt+N(推奨)タスクのリセット
3チャット入力フォーカスCtrl+' / Cmd+'チャット入力へ移動
4質問・指示送信EnterCline に指示を出す
5会話履歴確認History タブ過去の作業確認

カテゴリ 2:キーボードショートカット(操作 6〜15)

6. 選択したコードをチャットに追加

エディタで選択したコードを Cline のチャットに送ります。

コマンド・ショートカットCtrl+'(Windows/Linux)
Cmd+'(macOS)

コードを選択した状態でこのショートカットを実行すると、選択範囲がチャットに自動で追加されます。 エラー箇所や改善したいコードを Cline に素早く共有できるため、非常に便利です。

7. ターミナル出力をチャットに追加

ターミナルの実行結果を Cline に送信します。

コマンド・ショートカットcline.addTerminalOutputToChat

このコマンドにカスタムショートカット(例: Alt+T)を割り当てると、ターミナルの出力を即座に Cline に共有できます。 ビルドエラーやテスト失敗のデバッグに活用しましょう。

8. Git コミットメッセージを生成

変更内容から自動でコミットメッセージを生成します。

コマンド・ショートカットcline.generateGitCommitMessage

Git のソースコントロールビューから「Generate Commit Message」を実行すると、差分を解析して適切なコミットメッセージを提案してくれます。 コミットメッセージの作成時間を短縮できますね。

9. コードの説明を生成

選択したコードの動作を説明してもらいます。

コマンド・ショートカットcline.explainCode

エディタでコードを選択し、このコマンドを実行すると、そのコードが何をしているのかを詳しく説明してくれます。 既存のコードベースを理解する際に役立ちます。

10. コードを改善

選択したコードの改善提案を受けます。

コマンド・ショートカットcline.improveCode

コードを選択してこのコマンドを実行すると、パフォーマンスや可読性を向上させる改善案を提示してくれます。 リファクタリング時に便利です。

11. エラーを修正

エラーが発生しているコードを自動修正します。

コマンド・ショートカットcline.fixWithCline

エディタ内でエラー行を選択し、ライトバルブメニューから「Fix with Cline」を選択するか、このコマンドを実行すると、エラーの原因を分析して修正案を提示してくれます。

12. Cline サイドバーを開く

Cline のサイドバーにフォーカスします。

コマンド・ショートカットclaude-dev.SidebarProvider.focus

カスタムショートカット(例: Ctrl+Shift+C)を設定すると、素早くサイドバーを開けます。 エディタとサイドバーの切り替えがスムーズになりますね。

13. ショートカット設定画面を開く

VSCode のキーボードショートカット設定を開きます。

コマンド・ショートカットCtrl+K Ctrl+S(Windows/Linux)
Cmd+K Cmd+S(macOS)

このショートカットで設定画面を開き、「Cline」で検索すると、すべての Cline コマンドが表示されます。 必要に応じてカスタムショートカットを設定しましょう。

14. エディタとチャットの分割表示

エディタと Cline を横並びで表示します。

コマンド・ショートカットVSCode の分割エディタ機能を使用

Cline を新しいタブで開き、エディタをドラッグして分割表示にすることで、コードと会話を同時に確認できます。 大きなモニターを使用している場合に特に効果的です。

15. コマンドパレットから Cline コマンドを検索

すべての Cline コマンドを一覧表示します。

コマンド・ショートカットCtrl+Shift+P → 「Cline」と入力

コマンドパレットで「Cline」と検索すると、利用可能なすべてのコマンドが表示されます。 コマンド名を忘れた時や、新しいコマンドを探す時に便利ですね。

キーボードショートカットのまとめ表

#操作名コマンド / ショートカット用途
6コードをチャット追加Ctrl+' / Cmd+'選択コードの送信
7ターミナル出力追加cline.addTerminalOutputToChatターミナル結果送信
8コミットメッセージ生成cline.generateGitCommitMessageGit コミット支援
9コード説明生成cline.explainCodeコード理解支援
10コード改善cline.improveCodeリファクタリング
11エラー修正cline.fixWithClineデバッグ支援
12サイドバー開くclaude-dev.SidebarProvider.focusサイドバーフォーカス
13ショートカット設定Ctrl+K Ctrl+S / Cmd+K Cmd+Sキーバインド編集
14分割表示エディタ分割機能並行作業
15コマンド検索Ctrl+Shift+P → Clineコマンド一覧表示

カテゴリ 3:エディタ統合(操作 16〜20)

16. 右クリックメニューから「Add to Cline」

エディタ内で右クリックして、選択したコードを Cline に送ります。

コマンド・ショートカットエディタで右クリック → 「Add to Cline」を選択

コードを選択して右クリックメニューから「Add to Cline」を選ぶと、自動的にチャットに追加されます。 キーボードショートカットを使わない場合に便利です。

17. ライトバルブメニューから修正提案

エラー行のライトバルブアイコンから Cline の機能を呼び出します。

コマンド・ショートカットエディタでエラー行をクリック → ライトバルブアイコン → 「Fix with Cline」

VSCode のライトバルブメニューに Cline の機能が統合されているため、エラー修正がワンクリックで行えます。 エディタの標準機能として使えるのが嬉しいポイントですね。

18. ファイル全体を Cline に送信

開いているファイル全体を Cline に共有します。

コマンド・ショートカットCtrl+A(全選択) → Ctrl+'(チャットに追加)

ファイル全体のレビューや改善提案を受けたい場合に使用します。 大きなファイルの場合は、必要な部分だけを選択することを推奨します。

19. 複数ファイルを一度に追加

複数のファイルを Cline のコンテキストに含めます。

コマンド・ショートカットチャット入力欄で @file → ファイル名を入力

@file を入力すると、ファイル選択のサジェストが表示されます。 複数のファイルを続けて指定することで、関連ファイル全体を考慮した提案が得られます。

20. フォルダ全体を参照

フォルダ内のすべてのファイルを一括で読み込みます。

コマンド・ショートカットチャット入力欄で @folder → フォルダ名を入力

@folder 機能を使うと、指定したフォルダ内のファイルをすべて読み込めます。 プロジェクト全体の構造を理解してもらう際に効果的です。

エディタ統合のまとめ表

#操作名方法用途
16右クリックで追加右クリック → Add to Clineコード送信
17ライトバルブメニューライトバルブ → Fix with Clineエラー修正
18ファイル全体送信Ctrl+ACtrl+'ファイル全体の共有
19複数ファイル追加@file関連ファイル参照
20フォルダ全体参照@folderプロジェクト構造理解

カテゴリ 4:ターミナル操作(操作 21〜25)

21. ターミナル出力を右クリックで追加

ターミナルの出力を右クリックで Cline に送信します。

コマンド・ショートカットターミナルで右クリック → 「Add to Cline」

ターミナルの実行結果やエラーメッセージを右クリックで素早く Cline に共有できます。 デバッグ時に非常に便利な機能です。

22. @terminal メンションで参照

ターミナルの内容を @terminal で参照します。

コマンド・ショートカットチャット入力欄で @terminal

@terminal と入力することで、ターミナルの最新の出力内容を Cline のコンテキストに含められます。 長いエラーログも自動的に取得してくれますね。

23. ビルドエラーのデバッグ

ビルド失敗時のエラーを Cline に解析してもらいます。

コマンド・ショートカットビルドコマンド実行 → エラー出力を @terminal で追加

ビルドエラーが発生したら、@terminal でエラーログを送信し、「このエラーを修正して」と指示します。 エラーメッセージの解析から修正提案まで一貫して行ってくれます。

24. テスト失敗の原因調査

テストが失敗した原因を調べてもらいます。

コマンド・ショートカットテスト実行 → 失敗結果を @terminal で追加 → 原因を質問

ユニットテストやインテグレーションテストの失敗原因を特定し、修正方法を提案してもらえます。 テスト駆動開発(TDD)との相性が良いですね。

25. コマンド実行の承認

Cline がターミナルコマンドを実行する際に承認します。

コマンド・ショートカットCline の提案画面で「Allow」ボタンをクリック

Cline がファイル操作やコマンド実行を行う前に、必ず承認画面が表示されます。 内容を確認してから「Allow」をクリックすることで、安全に作業を進められます。

ターミナル操作のまとめ表

#操作名方法用途
21右クリックで出力追加右クリック → Add to Cline出力の共有
22@terminal 参照@terminal最新出力の参照
23ビルドエラー解析@terminal → エラー修正依頼ビルド失敗対応
24テスト失敗調査@terminal → 原因調査依頼テストデバッグ
25コマンド承認Allow ボタン安全な実行

カテゴリ 5:@mention 機能(操作 26〜30)

26. @file でファイル指定

特定のファイルをコンテキストに追加します。

コマンド・ショートカット@file src/components/Header.tsx

ファイルパスを指定することで、そのファイルの内容を Cline が参照できるようになります。 複数のファイルを並べて指定することも可能です。

27. @folder でフォルダ指定

フォルダ全体を参照します。

コマンド・ショートカット@folder src/components

指定したフォルダ内のすべてのファイルを読み込みます。 大規模なリファクタリングやプロジェクト全体の分析に便利ですね。

28. @url で Web ページ取得

URL の内容を Markdown 形式で取得します。

コマンド・ショートカット@url https://example.com/docs

公式ドキュメントや技術記事の内容を Cline に読み込ませることができます。 最新のライブラリ情報を参照しながらコードを生成してもらえるため、非常に強力な機能です。

29. @problems でエラー一覧取得

VSCode のエラー・警告をすべて取得します。

コマンド・ショートカット@problems

プロジェクト内のすべてのエラーや警告を一覧化し、Cline に修正してもらえます。 まとめてエラー修正したい場合に効率的です。

30. @terminal で出力参照(再掲)

ターミナルの最新出力を参照します。

コマンド・ショートカット@terminal

この機能は、ターミナル操作のカテゴリでも紹介しましたが、@mention 機能の一部として再度ご紹介します。 コマンド実行結果を素早く共有できる便利な機能ですね。

@mention 機能のまとめ表

#操作名記法用途
26ファイル指定@file特定ファイル参照
27フォルダ指定@folderフォルダ全体参照
28URL 取得@urlWeb コンテンツ取得
29エラー一覧@problemsエラー・警告一覧
30ターミナル出力@terminalコマンド結果参照

カテゴリ 6:モード切り替え(操作 31〜35)

31. Plan モードで計画を立てる

実行前に計画を練ります。

コマンド・ショートカットチャット入力欄上部の「Plan」ボタンをクリック

Plan モードでは、Cline がファイルの変更やコマンド実行を行わず、情報収集と計画立案のみを行います。 複雑なタスクでは、まず Plan モードで方針を固めることが重要です。

32. Act モードで実行する

立てた計画を実行に移します。

コマンド・ショートカットチャット入力欄上部の「Act」ボタンをクリック

Act モードに切り替えると、Cline が実際にファイルを編集したりコマンドを実行したりします。 Plan モードで合意した内容を元に進めるため、手戻りが少なくなりますね。

33. モード間の切り替え

Plan と Act を切り替えながら作業を進めます。

コマンド・ショートカットPlan モードで情報収集 → Act モードで実行 → Plan モードで検証

このサイクルを繰り返すことで、段階的にタスクを進められます。 特に初めて取り組む作業では、このワークフローが効果的です。

34. Plan モードでコンテキスト確認

ファイル内容やプロジェクト構造を確認します。

コマンド・ショートカットPlan モードで「プロジェクト構造を教えて」と質問

Plan モードでは、ファイルを読み込んでその内容を説明してもらえます。 新しいプロジェクトに参加した時に、全体像を把握するために便利です。

35. Act モードで差分確認

変更内容を確認してから適用します。

コマンド・ショートカットAct モードで提案された変更を diff 表示で確認 → Accept/Reject

Cline が提案した変更内容は、diff 形式で表示されます。 内容を確認してから Accept(適用)または Reject(却下)を選べるため、安心して作業を進められますね。

モード切り替えのまとめ表

#操作名方法用途
31Plan モード開始Plan ボタン計画立案
32Act モード開始Act ボタン実行
33モード切り替えPlan ⇔ Act段階的作業
34コンテキスト確認Plan モードで質問プロジェクト理解
35差分確認diff 表示 → Accept/Reject変更内容確認

カテゴリ 7:Git 連携(操作 36〜40)

36. Git コミットメッセージ生成(再掲)

変更内容から自動でコミットメッセージを作成します。

コマンド・ショートカットソースコントロールビュー → 「Generate Commit Message」

Git の変更差分を解析し、適切なコミットメッセージを提案してくれます。 コミットメッセージの品質向上と時間短縮が同時に実現できますね。

37. 差分の説明を生成

Git の差分内容を説明してもらいます。

コマンド・ショートカットソースコントロールビューで右クリック → 「Explain Changes」

他の開発者が行った変更内容を理解したい時に便利です。 レビュー時の理解が深まります。

38. ブランチ戦略の相談

Git のブランチ運用について相談します。

コマンド・ショートカット「このプロジェクトに適したブランチ戦略を提案して」と質問

Git Flow、GitHub Flow など、プロジェクトの規模やチーム構成に応じた最適なブランチ戦略を提案してもらえます。

39. コンフリクト解決の支援

マージコンフリクトを解決してもらいます。

コマンド・ショートカットコンフリクトファイルを @file で追加 → 「コンフリクトを解決して」

マージコンフリクトが発生したファイルを Cline に渡すと、適切な解決方法を提案してくれます。 複雑なコンフリクトでも安心して対処できますね。

40. コミット前のコードレビュー

コミット前にコードをレビューしてもらいます。

コマンド・ショートカット変更ファイルを @file で追加 → 「レビューして」

コミット前にコードの問題点やベストプラクティスからの逸脱を指摘してもらえます。 品質向上に役立ちます。

Git 連携のまとめ表

#操作名方法用途
36コミットメッセージ生成Generate Commit Messageコミット支援
37差分説明Explain Changes変更内容理解
38ブランチ戦略相談質問形式ワークフロー設計
39コンフリクト解決@file → 解決依頼マージ支援
40コミット前レビュー@file → レビュー依頼品質向上

カテゴリ 8:MCP 拡張(操作 41〜45)

41. MCP サーバの設定を開く

MCP サーバの設定画面を開きます。

コマンド・ショートカットCline タブ → 「MCP Servers」 → 「Edit MCP Settings」

MCP(Model Context Protocol)サーバを追加・編集するための設定画面が開きます。 JSON 形式で MCP サーバの接続情報を定義します。

42. MCP サーバを追加

新しい MCP サーバを追加します。

json{
  "mcpServers": {
    "github": {
      "command": "npx",
      "args": ["-y", "@modelcontextprotocol/server-github"]
    }
  }
}

上記のような JSON 設定を追加することで、GitHub や Google Drive などの外部サービスと連携できます。 外部ツールとの統合により、Cline の機能が大幅に拡張されますね。

43. MCP ツールを使用

MCP サーバが提供するツールを呼び出します。

コマンド・ショートカット「GitHub の Issue を作成して」と指示

MCP サーバを設定すると、Cline が自動的にそのツールを使用してくれます。 例えば GitHub MCP を設定すれば、Issue 作成や PR 管理が可能になります。

44. カスタム MCP サーバの作成

独自の MCP サーバを開発します。

typescript// MCP サーバの実装例
import { McpServer } from '@modelcontextprotocol/sdk';

const server = new McpServer({
  name: 'custom-server',
  version: '1.0.0',
});

独自の MCP サーバを作成することで、社内システムや専用ツールとの連携が可能になります。 TypeScript や Python で簡単に実装できますよ。

45. 利用可能な MCP サーバの確認

現在利用可能な MCP サーバを確認します。

コマンド・ショートカットCline タブ → 「MCP Servers」セクション

設定済みの MCP サーバと、それらが提供するツールの一覧が表示されます。 どのツールが使えるかを把握できるため、効果的に活用できますね。

MCP 拡張のまとめ表

#操作名方法用途
41MCP 設定を開くMCP Servers → Edit MCP Settings設定画面表示
42MCP サーバ追加JSON 設定追加外部サービス連携
43MCP ツール使用指示文で呼び出しツール実行
44カスタムサーバ作成SDK で実装独自ツール開発
45サーバ一覧確認MCP Servers セクション利用可能ツール確認

カテゴリ 9:設定・カスタマイズ(操作 46〜50)

46. .clinerules ファイルの作成

プロジェクト固有のルールを定義します。

markdown<!-- .clinerules -->

# プロジェクトルール

- TypeScript を使用する
- ESLint と Prettier の設定に従う
- 関数にはコメントを必ず記載する

プロジェクトルートに .clinerules ファイルを作成し、コーディング規約や技術スタックを記述します。 Cline はこのファイルの内容を参照して、プロジェクトに適したコードを生成してくれますね。

47. Custom Instructions の設定

ユーザー全体に適用される指示を設定します。

コマンド・ショートカットCline 設定 → 「Custom Instructions」 → ルールを記述

VSCode 全体に適用される個人設定として、Custom Instructions を使います。 「常に詳細なコメントを書く」「テストコードも一緒に生成する」などの指示を設定できます。

48. .clinerules ディレクトリの活用

複数のルールファイルを管理します。

tree.clinerules/
  ├── typescript.md
  ├── testing.md
  └── git.md

.clinerules ディレクトリを作成し、カテゴリ別に複数の Markdown ファイルで管理できます。 大規模プロジェクトでは、この方法が管理しやすいですね。

49. API キーの設定

Cline で使用する AI モデルの API キーを設定します。

コマンド・ショートカットCline 設定 → 「API Provider」 → API キーを入力

Claude、OpenAI、Gemini など、使用する AI モデルの API キーを設定します。 API キーがないと Cline は動作しないため、最初に必ず設定しましょう。

50. モデルの切り替え

使用する AI モデルを変更します。

コマンド・ショートカットCline 設定 → 「Model」 → モデルを選択

タスクに応じて、Claude Sonnet や GPT-4 など、適切なモデルを選択できます。 コストとパフォーマンスのバランスを考慮して選びましょう。

設定・カスタマイズのまとめ表

#操作名方法用途
46.clinerules 作成ルートにファイル作成プロジェクトルール定義
47Custom InstructionsCline 設定 → Custom Instructionsユーザールール定義
48ルールディレクトリ.clinerules​/​ フォルダ作成複数ルール管理
49API キー設定Cline 設定 → API ProviderAI モデル接続
50モデル切り替えCline 設定 → ModelAI モデル選択

操作全体のフロー図

mermaidflowchart TD
  start["Cline の起動"]

  start --> basic["基本操作<br/>(1〜5)"]
  start --> shortcuts["ショートカット<br/>(6〜15)"]
  start --> editor["エディタ統合<br/>(16〜20)"]

  basic --> terminal["ターミナル操作<br/>(21〜25)"]
  shortcuts --> mentions["@mention<br/>(26〜30)"]
  editor --> modes["モード切り替え<br/>(31〜35)"]

  terminal --> git["Git 連携<br/>(36〜40)"]
  mentions --> mcp["MCP 拡張<br/>(41〜45)"]
  modes --> settings["設定・カスタマイズ<br/>(46〜50)"]

  git --> task_done["タスク完了"]
  mcp --> task_done
  settings --> task_done

この図は、Cline の操作をカテゴリごとに整理し、実際の作業フローを示しています。

まとめ

50 の操作をマスターして効率アップ

本記事では、Cline で頻繁に使用する操作を 50 個厳選してご紹介しました。 基本操作からキーボードショートカット、@mention 機能、MCP 拡張まで、幅広い機能を網羅しています。

これらの操作を実際に試してみることで、日々の開発がより効率的になるでしょう。

段階的な習得がおすすめ

すべての操作を一度に覚える必要はありません。 まずは基本操作(1〜5)とキーボードショートカット(6〜15)を使いこなし、徐々に高度な機能に挑戦していくことをおすすめします。

特に @mention 機能とモード切り替えは、作業効率を大幅に向上させるため、優先的に習得すると良いでしょう。

カスタマイズでさらに快適に

.clinerules や Custom Instructions を活用することで、Cline をプロジェクトやチームの要件に合わせてカスタマイズできます。 コーディング規約や技術スタックを定義することで、より精度の高いコード生成が可能になりますね。

実践を重ねて自分のワークフローを確立

本記事で紹介した 50 の操作は、あくまでも基本的なものです。 実際のプロジェクトで試行錯誤しながら、自分に最適なワークフローを見つけていくことが重要です。

Cline は日々進化しており、新しい機能が次々と追加されています。 公式ドキュメントやコミュニティの情報をチェックしながら、最新の機能を取り入れていきましょう。

それでは、Cline を活用した快適な開発ライフをお楽しみください。

関連リンク