Homebrewのインストール手順とよく使用するコマンドのまとめ
Macのアプリケーションの管理はHomebrewが便利です。
Homebrewのインストールからよく使用するコマンドを紹介します。
環境
Mac OS Big SUR 11.3.1
ファイル操作で利用するUnixコマンドについて
基本的なディレクトリ作成やファイル操作はUnixコマンドを利用します。
Unixコマンドについて詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
Homebrew
Homebrewとは?
Homebrew(ホームブリュー)は、MacOS上で使用できるアプリケーションを管理するためのパッケージ管理ツールです。
ターミナル上からコマンドを通してアプリケーションをインストールしたりアンインストールをしたりすることができます。
公式サイト
Homebrewのメリット
Hombrewを利用する上で私が感じているメリットになります。
- コマンド一つでFormulaをインストールできるのでインストールが簡単
- Formulaをバージョン指定でインストールしたり必要なタイミングでアップデートが可能
- インストール可能なFormulaが豊富で必要なものはほぼインストールが出来る
※インストールするPackage
のことをFormula
と言います。
Homebrewのデメリット
- Xcodeなどをインストールしなければならずインストール手順が若干煩雑
- アップデートの対応にラグがあるケースがあり最新のFormulaがインストール出来ない場合がある
- エラーでインストールが失敗する時がある
Homebrewをインストールするには?
Homebrewをインストールするためには下記の手順でインストールする必要があります。
- Xcodeのインストール
- Command Line Tools for Xcodeのインストール
- Homebrewのインストール
1. Xcodeのインストール
Xcodeとは?
Xcode(エックスコード)は、Apple社が開発しているアプリケーション開発ツールです。
MacやiPhone、iPadなどのアプリケーション開発に必要なものがすべて詰め込まれています。
https://developer.apple.com/jp/xcode/
Xcodeをインストールする
XcodeはApp Storeから入手します。
https://itunes.apple.com/jp/app/xcode/id497799835
2. Command Line Tools for Xcodeのインストール
Command Line Tools for Xcodeとは?
Command Line Tools for Xcodeは、コマンドラインからXcodeを操作できるようにするためのツールです。
Command Line Tools for Xcodeをインストールする
ターミナルを開き下記のコマンドを実行します。
terminal$ xcode-select --install
ダイアログが表示されるのでインストール
をクリックします。
インストールが始まるので完了までお待ちください。
3. Homebrewのインストール
最後にHomebrewをインストールします。
ターミナルを開き下記のコマンドを実行します。
terminal$ /usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
Pa
Homebrewのよく使用するコマンド
Formula(Package)のインストール
Formula
を新規にインストールします。
<Formula名>
はインストールするFormula名と置き換えてください。
terminal$ brew install <Formula名>
Formulaのアンストール
インストールしたFormula
をアンインストールします。
<Formula名>
はアンストールするFormula名と置き換えてください。
terminal$ brew uninstall <Formula名>
Homebrewのアップデート
Homebrew自体のアップデートを実施します。
※インストールしたFormula
はアップデートされません。
terminal$ brew update
更新のあるFormulaを確認
新しいバージョンがリリースされていて更新ができるFormulaを確認します。
brew update
をおこなった後に実施する必要があります。
terminal$ brew outdated
Formula
の現行のバージョンと更新できるバージョンが確認できます。
scssdocker (19.03.12) < 20.10.6
vagrant (2.2.10) != 2.2.16
virtualbox (6.1.16,140961) != 6.1.22,144080
Formulaをアップグレード
インストールした全てのFormula
を最新にします。
ruby$ brew upgrade
Formulaを個別にアップグレード
インストールした全てのFormula
を個別に最新にします。
<Formula名>
はアップグレードするFormula名と置き換えてください。
terminal$ brew upgrade <Formula名>
インストールできるFormulaの検索
キーワードを指定してインストール可能なFormula
を検索します。
<keyword>
は検索するキーワードと置き換えてください。
terminal$ brew search <keyword>
インストールしたFormulaを確認
インストールした全てのFormula
一覧を確認します。
terminal$ brew list
問題がないかシステムを確認
Homebrewの問題がないか診断します。
ruby$ brew doctor
Formulaの公式ページへ飛ぶ
Formula
の公式ページを開きます。
arduino$ brew home <Formula名>
Formulaの情報を表示
Formula
の詳細情報を表示します。
php-template$ brew info <Formula名>
使用できるコマンドの確認
Homebrewのbrew
コマンドで利用できるコマンドのヘルプを表示します。
terminal$ brew help
Homebrew Cask
Homebrew Caskとは?
Homebrew CaskはHomebrewの拡張機能のようなもので
GUI系のアプリケーションもHomebrewで管理することができます。
使用する上でそれぞれメリット、デメリットがあるため
目的に合わせて使用してみてください。
メリット
- インストール、アンインストールが簡単にできる
- 新しい環境にまとめてインストールしたりする際に便利
デメリット
- 複数のアプリケーションがインストールされてしまう
- アップグレードに失敗する時がある
- 最新が使用できるようになるまでタイムラグがある
Homebrew Caskのインストール
※Caskコマンドの利用手順がアップデートされ
オプションとなったため
2021年5月に利用手順を更新しました。
brew update
を行えばインストールすることなく利用が可能です。
Homebrew Caskのよく使用するコマンド
基本的な利用コマンドについてはHomebrew同様です。
--cask
オプションを付与して利用します。
Formulaのインストール
Formula
を新規にインストールします。
<Formula名>
はインストールするFormula名と置き換えてください。
terminal$ brew install --cask <Formula名>
Formulaのアンストール
<Formula名>
はアンストールするFormula名と置き換えてください。
terminal$ brew uninstall --cask <Formula名>
Formulaをアップグレード
インストールした全てのFormula
を最新にします。
css$ brew upgrade --cask
Formulaを個別にアップグレード
インストールした全てのFormula
を個別に最新にします。
<Formula名>
はアップグレードするFormula名と置き換えてください。
terminal$ brew upgrade --cask <Formula名>
インストールできるFormulaの検索
キーワードを指定してインストール可能なFormula
を検索します。
<keyword>
は検索するキーワードと置き換えてください。
terminal$ brew search <keyword>
インストールしたFormulaを確認
インストールした全てのFormula
一覧を確認します。
terminal$ brew list --cask
アンインストール
Homebrew本体を削除するためのアンインストール手順
Homebrew本体を削除するためのアンインストール手順については下記へまとめているのでアンインストールの際はご確認いただければと思います。
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