Node.jsのバージョン管理ツールnodenvをインストールしてNode.js環境をサクッと構築する手順
Node.jsのバージョン管理ツールnodenvをインストールしてNode.js環境をサクッと構築する手順をメモします。
nodenv
nodenvとは?
nodenvとは、プロジェクト(ディレクトリ)ごとに、Node.jsのバージョンを管理することができるバージョン管理ツールになります。
nodenvを使う理由
Node.jsのバージョン管理ツールとして他にもnodebrewやnodistなどがありますが プロジェクトごとにバージョンを個別で管理できるためnodenvを利用するようにしています。
環境
- Mac OS Big SUR 11.3.1
- git 2.31.1
- Node.js 14.15.3
ファイル操作で利用する Unix コマンドについて
基本的なディレクトリ作成やファイル操作は Unix コマンドを利用します。
Unix コマンドについて詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
nodenv をインストール
githubかnodenvのらソースを取得
nodenv をホームディレクトリの .nodenv にgithubからクローンします。
zsh$ git clone git://github.com/nodenv/nodenv.git ~/.nodenv
nodenv のパスを通す
nodenvコマンドを実行するためにnodenvのパスを通します。
zshの設定
zshを利用している場合は、.zshrc
へパスの設定を追記します。
zsh$ echo 'export PATH="$HOME/.nodenv/bin:$PATH"' >> ~/.zshrc
$ echo 'eval "$(nodenv init -)"' >> ~/.zshrc
bashの設定
bashを利用している場合は、.bashrc
へパスの設定を追記します。
bash$ echo 'export PATH="$HOME/.nodenv/bin:$PATH"' >> ~/.bashrc
$ echo 'eval "$(nodenv init -)"' >> ~/.bashrc
shellの設定を再読み込み
sourceコマンドでshellの設定を再読み込みします。
zsh# zsh
$ source ~/.zshrc
# bash
$ source ~/.bashrc
nodenvコマンドが実行できるか確認
nodenv -v
でnodenvコマンドが実行できるか確認します。
zsh$ nodenv -v
nodenv 1.4.0+3.631d0b6
バージョンが確認できればnodenvのインストールは完了です。
node-build プラグインをインストール
nodenv install
や nodenv uninstall
を利用できるようにするために
node-build プラグインをインストールします。
githubからnode-buildのソースを取得
ホームディレクトリ .nodenv配下のpluginsディレクトリへgithubからクローンします。
zsh$ git clone https://github.com/nodenv/node-build.git ~/.nodenv/plugins/node-build
shellの設定を再読み込み
sourceコマンドでshellの設定を再読み込みします。
zsh# zsh
$ source ~/.zshrc
# bash
$ source ~/.bashrc
nodenv installの確認
nodenv install --list
コマンドを実行してコマンドが実行できるか確認します。
zsh$ nodenv install --list
0.1.14
0.1.15
0.1.16
0.1.17
// 中略
v8-canary
インストール可能なNode.jsのバージョンが一覧で表示されればインストールは完了です。
Node.jsのインストール
nodenv install コマンド
nodenv install [バージョン]
でインストールします。
Node.js 14.17.1をインストール
2021/6/25現在のLTSであるNode.js 14.17.1をインストールします。
zsh$ nodenv install 14.17.1
Downloading node-v14.17.1-darwin-x64.tar.gz...
-> https://nodejs.org/dist/v14.17.1/node-v14.17.1-darwin-x64.tar.gz
// 中略
インストールが完了すると~/.nodenv/versions/ 配下にインストールしてきた Node.js が配置されます。
shimのリフレッシュ
インストール後にshimのリフレッシュを実施します。
zsh$ nodenv rehash
利用するNode.jsを指定
実際に利用するNode.jsを指定します。
グローバル(全ての場所で利用可能)で利用する設定と
プロジェクトで利用する設定があります。
グローバルでNode.jsを利用
先ほどインストールした14.17.1 を指定します。
zsh$ nodenv global 14.17.1
ローカルでNode.jsを利用
実際にNode.jsを実行するプロジェクトへ移動します。
zsh$ cd ~/project
先ほどインストールした14.17.1 を指定します。
zsh
$ nodenv local 14.17.1
Node.jsのバージョン確認
node -v
コマンドでバージョンを確認します。
zsh$ $ node -v
v14.17.1
Node.jsのバージョンが表示されれば設定は完了です。
Node.js をアンインストール
nodenv uninstall コマンド
不要になったバージョンは nodenv uninstall
コマンドでアンインストールできます。
Node.js 14.17.1をアンインストール
Node.js 14.17.1をアンインストールします。
zsh$ nodenv uninstall 14.17.1
yarnのインストール
nodenvでインストールしたNode.jsでyarn利用するためにプラグインをインストールします。
githubからyarnのソースを取得
ホームディレクトリ .nodenv配下のpluginsディレクトリへgithubからクローンします。
zsh$ git clone https://github.com/pine/nodenv-yarn-install.git ~/.nodenv/plugins/nodenv-yarn-install
このプラグインはnodenv経由でnodeをインストールしたときに、一緒にyarnもインストールするというものになります。
yarnのインストールには改めてNode.jsをインストールします。
yarnをNode.jsと合わせてインストール
Node.jsをアンインストール
すでに利用しているNode.jsバージョンで利用する場合は一度アンインストールします。
zsh$ nodenv uninstall 14.17.1
Node.jsをインストール
zsh$ nodenv install 14.17.1
// 中略
nstalling Yarn...
Installed Yarn 1.22.10
このような形でyarnがインストールされました。
yarn のインストールを確認
yarn -v
コマンドでyarnのバージョンを確認します。
zsh yarn -v
1.22.10
無事インストールを確認できしました。
npmのバージョンアップ
npmのバージョンアップは直接npmコマンドで再インストールします。
zsh$ npm i -g npm
記事Article
もっと見る- article
Dockerの利用していないゴミを掃除しディスクスペースを解放するいくつかのやり方を紹介
- article
Next.js のバンドルサイズを可視化する@next/bundle-analyzer の紹介
- article
VSCodeでTypescriptファイルのimport補完で相対パスではなくエイリアスするための設定
- article
UUIDより短いユニークなIDを生成できるnpmライブラリnanoidの使い方
- article
【解決方法】TypeScript発生したTS2564 エラーの対処
- article
express で IP を取得する際などに利用する req.connection 非推奨(deprecated)の対処